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暇であるための生活

暇じゃなくても暇でありたい

見た映画「ダラス・バイヤーズクラブ」

ダラス・バイヤーズクラブ

 

ダラス・バイヤーズクラブ [Blu-ray]

ダラス・バイヤーズクラブ [Blu-ray]

 

 

公開当時映画館で見ようと思ったら公開が終わってて、レンタル始まった時はレンタルしたんだけど見る時間なくて返してしまい、三度目の正直としてauビデオパスで見つけたので見てみた。

auビデオパスというのも、ただの解約し忘れで勿体無いから無理やり映画見ようとしてるだけ…)

 

さて、ダラス・バイヤーズクラブ。ざっくりとした粗筋fromWikipediaは

1985年ダラス、電気技師でロデオ・カウボーイのロン・ウッドルーフは「エイズで余命30日」と宣告される。当時まだエイズは「ゲイ特有の病気」だと一般的には思い込まれており、無類の女好きであるロンは診断結果を信じようとしなかったが、詳しく調べるうち、異性との性交渉でも感染することを知る。しかし友人や同僚たちに疎んじられ、居場所を失ってゆく。

治療薬のAZTは、当時臨床試験が開始されたばかりだった。AZTの存在を知ったロンは主治医のイヴ・サックスに処方してくれと迫るが、イヴは藁にもすがりたい患者の思いを知りつつも、「安全性が確認されていない薬を処方することはできない」と突っぱねる。その治験に協力していたのが、トランスジェンダーレイヨンだった。

 

ホモ嫌いのジャンキーがエイズになる→生き延びたくて必死になる→エイズ治療の商売に目覚めビジネスを展開する→???

という実話に基づいたお話。 

 

AZTって本当に悪なの

しかしまあ時代。「異性との性交渉でもエイズになる」なんていう常識が映画当時では非常識のようで、世の中の認識の変化も早いなと。無論今でもエイズ=ホモ、というイメージはあるだろうけど。

そして無知だなと実感するのは、AZTという治療薬とその他の治療薬について。物語の流れとしては

AZTがエイズに効くらしい→AZTを頑張って手に入れ服用するも副作用にやられる→AZTは悪いもので利権にまみれた”商品”→もっと良い治療薬を使わなければ!!

となるんだけども、AZTって本当に悪いものなのか?、という疑問。

 

この映画、見ればわかるけど兎にも角にも「AZTは利権にまみれた悪い薬、本当に患者に良い薬はアメリカ未認可の薬。でも利権にまみれてるから認可は全く出さない。くそくらえ!!」というメッセージが強い。最後の最後までAZTは悪、としか描かれていない。

でも実話を基にしたと謳うからこそ、本当にそうなのか?と疑問に思ったり。調べてみると実際にAZTは広く使われているようだし。

 

ちょっとここは作り手の思想が強すぎたような気もしなくない(とは言え、商業映画としてはこう作らなくてはいけないでしょう)

 

やっぱり演技が良い 

ストーリーとしては、うまくできてると思う。起承転結、よくできてる。

ゲイ・エイズ・ドラッグ・裏ビジネス・反体制、実にアメリカらしいテーマだとは思うけどそれがまた良い。

(こういうテーマ、仮に日本でできたとしてもどこかサブいだろうし)

 

ただ、特筆するのはやはり主演のマシュー・マコノヒーと、助演のジャレッド・レトの演技。主演男優賞助演男優賞各賞総なめも頷けるというか、これ以上の出来はないくらいの演技。

よくもまああの甘いフェイスからここまでジャンキー感漂うアメリカ低所得層オヤジになれたな、のマシュー・マコノヒー

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”粗野な南部のオヤジ”度は完全に100%。しかしキャスティング段階でここまでの完成を想定していたのだろうか…。蓋開けてみれば完全にハマり役だけど。

天才的な演技。粗野な男が一転感傷的になるシーンは特に素晴らしく、心にぐっとくる演技をしてくれてる。

 

そして、ストイックすぎる役作りで作品ごとに体重体型が別人のように様変わりするジャレッド・レトは、今回は完璧なオネエ系のゲイに擬態。これがもうこれ以上ない位にゲイだし、なにより”エイズでやつれているゲイ”感を素晴らしく表現できている。

絶妙なゲイ感というか、なんだろう見てる時のしっくり感は。些細な動きから研究してるんだろうなって感じ。どっからどう見ても本物のゲイにしか見えない。

ちなみに親父と会ってるシーンは泣きそうになった。

 

とまあ、この二人の演技だけでも映画に見る価値あるんじゃないかなってくらい。そんくらいよくできてる。すごいね、俳優って。

 

総評 

そんなわけでダラス・バイヤーズクラブ。今更感想言うのも恥ずかしいけど、完全に良い作品。ちょっと残念なのは、僕みたいな懐疑的人間には「ほんとにそうか?ほんとはこうじゃない?」とか無駄な思考が進んでしまうからよくない。「実話を基に」してなければこうはならなかっただろうし、完全に僕が悪い。

 

暇があったら、そしてビデオパス大会し忘れていたりしたら、ぜひ見ましょう。

 

80点/100点

・・・40点→二人の演技

・・・20点→ストーリーの大筋

・・・10点→アメリカっぽいところ

・・・10点→いろいろ考えちゃうところ

 

 

 

そういえば・・・余談

 

ジャレッド・レト、アメコミ大集結映画の「スーサイド・スクワット」にジョーカー役で出てるけど、結構叩かれているみたいね。

それもそのはず、ジョーカーと言ったらジャック・ニコルソンの無敵の演技と、ヒース・レジャーの狂気とも言える怪演が凄まじすぎて。そこに飛び込むこのジョーカー。

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いやいやいや、、、、誰だよ、、、

ジョーカーってさ、もっとさ、、、うーん、、、