読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

暇であるための生活

暇じゃなくても暇でありたい

B級ホラー映画「吸血怪獣チュパカブラ」

”花金”風にのんびりと飲んでいたら普通に終電逃してしまい、タクシーで帰るのもなんか不愉快だったので久々に漫画喫茶(マンボー)にきた。

ところでマンボー、店に求人貼ってあるんだけど社員35万円~ってなかなか破格の待遇。当然深夜勤務なんだろうけど、それでも接客業にしてはかなり高い水準な気がする。

 

さて、そんなマンボーで、せっかくだし映画見るかと思って映画リスト見てたらあんまそそられるのがなくて、なし崩し的にB級ホラーに手を出すことにした。

「生存率0%!!」をキャッチコピーにする「吸血怪獣チュパカブラ

(以下ネタバレ注意)

 

吸血怪獣 チュパカブラ [DVD]
 

2011年のブラジル産ホラー映画。なかなか特撮じみたジャケにちょっと惹かれつつ、どうせクソ映画だろうなと思いながら見ていたら見事にクソ映画だった逸品。

 

あらすじ

南米で目撃されるUMA(未確認動物)で、家畜や人間の血を吸うことで知られるチュパカブラの恐怖を、グロテスクなスプラッター作品を得意とするブラジルのロドリゴ・アラガオン監督が描いた。熱帯雨林に囲まれたブラジル南部のある村では、豊かな土地をめぐってシルヴァ家とカルヴァーリョ家の対立が続いていた。ある日、シルヴァ家の家畜たちが血を抜かれたように死んでいるのが見つかり、続けて一家の父ペドロも惨殺される。カルヴァーリョ家の仕業と思いこんだシルヴァ家の男たちは、銃を手に取り血みどろの抗争を始めるが……。

 

 

うんうん。一切チュパカブラの話出てこないあらすじだけど、実際チュパカブラがほとんど出てこないという大きな罠。

さらに、ジャケではさぞ手の凝ったチュパカブラを登場させるんだろうと思ってたら昔の特撮レベルのチュパカブラUMA感も怪物感もゼロ。ただの着ぐるみでしかなかった…

なんせ基本四速歩行なのに、演者はただの着ぐるみ人間だから走り方がすげーダサい。おぞましさもない。

 

あらすじのさらに先の主要な流れとともに、作品を振り返ろう。

 

父の復讐にシルヴァ一家がカルヴァーリョ一家に攻め込む

・頭を撃たれて殺された母を見てカルヴァーリョ家激怒(当然)

 

両家の激しい(?)銃撃戦に突入、死者多数。シルヴァ家は主人公残し壊滅。

カルヴァーリョ家のデブは腹を撃たれ気絶するも、普通に起き上がって撃たれたとは思えないパフォーマンスを披露

・首撃たれたやつもピンピンしすぎ

・この間、主人公嫁以外のシルヴァ家の女性陣は、シルヴァ邸に唐突に現れたチュパカブラに惨殺される。

チュパカブラがめちゃくちゃダサいことが判明する。

f:id:himatuna:20160820042815p:plain

 

主人公が逃げ出すも一人に見つけられ、追われる。

・見つけたカルヴァーリョ家のやつはかなりドンくさそうなキャラ

・お前には何もできねーよ、ってのが事前にわかってしまうくらいどんくさそう。

 

謎の人食い人間が登場し、主人公と追ってきたカルヴァーリョ家の一人が捕らえられる(唐突!!)

・ひたすらに唐突。両家でもチュパカブラでもない第四者の登場。

・こいつがチュパカブラの正体か!?とも思ったが無論そんなことはなかった

・よくこんなのが潜んでることに気づかないなこいつら…

 

人食い人間がカルヴァーリョ家の一人を食うも、やってきたカルヴァーリョ家の男たちに惨殺される

・食って呪文を唱えると「新しい皮膚が皮膚の下に成長する」という謎の設定で、古くなった皮膚を破り捨てながら興奮している(脱皮)

・ここの皮膚破りの画面はなかなか面白い。この映画で一番好きなシーン

f:id:himatuna:20160820042823p:plain

・しかし主人公を食う前にカルヴァーリョ家の男たちに惨殺される。こいつは何のために出てきたのか…

 

主人公は隙をみて逃げ帰り、追ってきたカルヴァーリョ家とシルヴァ邸で銃撃戦、そこに忽然と姿を現すチュパカブラカルヴァーリョ家の一人を惨殺。

・主人公は多勢に無勢。武器は銃弾の代わりに釘をつめた銃一発分。

・釘は男の手に当たって指を飛ばすが、ただ指がとれたくらいなのに急に出血がすさまじい(まさにスプラッター映画、というような噴出す血)(いやいや今まで腹への銃弾とか首への銃弾とか、ぜんぜん血噴き出てなかったよね…たかが指でなんでいきなり…)

チュパカブラにやられるのを見たのはカルヴァーリョ家の男ただ一人。

 

チュパカブラを捕まえてやろうと、捕らえた主人公を囮にしてチュパカブラをおびき寄せるカルヴァーリョ家の生き残り二人。

チュパカブラ見た男は「悪魔だ…」とびびるも、もう一人の調子乗りがどうしてもチュパカブラを殺したい

・追い詰めたなら、さっさと主人公殺せばいいのにチュパカブラを倒したくなる少年心の男たち。

・この時点で生き残りは主人公と主人公の嫁を合わせて4人。死にすぎ。

 

⑨おびき寄せに成功するも、結局カルヴァーリョ家の一人が死に、ついに両家1人ずつの生き残りになる。

・血におびき寄せられてそうなのに、出血の少ないやつが襲われる謎。チュパカブラの設定あますぎ。

・ここら辺で主人公はカルヴァーリョ家の姉とかつて恋仲にあったことが判明する。主人公は医師を志して町を出、捨てられた姉氏は自殺したとのこと。

・そして主人公は医学を勉強しているも、患者のジャンキーを妊娠させ放校になってしまったと白状。っておい!!お前もくず人間か!!

 

チュパカブラとの死闘、両家ついに協力体制に!!

・さすがに一人じゃ勝てないと悟り、二人が協力。あんまりわくわくしない。

 

チュパカブラに勝利!!主人公のみ生き残る結果になり、疲れ果てた主人公は川辺で回想シーンへ

・頭に銃をぶっ放して勝利。万歳。

・回想シーンがこれまた無駄。カルヴァーリョ家の姉と愛し合っていたころの記憶。無駄にトップレスを披露。無駄無駄。

 

死んでなかったチュパカブラ、主人公に襲い掛かるも返り討ちにあう

・回想してたらチュパカブラ

・死にそうになるも、落ちていた石でチュパカブラの頭を横に完全に破壊する。ここはかなりスプラッターっぽくて、ようやくB級スプラッターって感じだ。

f:id:himatuna:20160820044252p:plain

 

めでたしめでたし。主人公嫁が一人で歩いて主人公発見、大声で呼びかけると主人公はみるみるチュパカブラに変身し…(って、なんでやねん!!)

f:id:himatuna:20160820044011p:plain

f:id:himatuna:20160820044008p:plain

・レビューとか軽く調べても誰も言及してなかったけど、主人公が跨っている「チュパカブラだったやつ」が人間になっている。これ、もしかして自殺したカルヴァーリョ家の姉?

・それとも単純に、殺したやつに伝染するウイルス系の何か?

・謎を残しながら終了。

 

 

謎の出産?

 ところで、後半あたりで一人になった主人公嫁が陣痛を起こし、出産に至っているようなんだけど、なんか怪物みたいのが生まれてたのよね。

f:id:himatuna:20160820042819p:plain

この画像じゃよくわかんないと思うけど、映像で見ててもまったくよくわからんかった。思い出したのはバカ映画「バッドバイオロジー」の出産で生まれる悪魔のような子供。

まあどんなんでもいいんだけど、兎に角主人公嫁からは怪物のようなものが生まれたという事が大事。

そして、何がすごいってこれに対しては、以降一切触れていないところ。

 

怪物のようなものが生まれそう!→動き出す嫁→ん?生まれたの?→よくわからないまま物語は進行。。。

 

いやなんのシーンだよこれ

 

 

総評

・スプラッタ映画に特化するなら、もうちょいスプラッタ表現を増やしてもよかったかな(グロすぎるところは敢えてぼかしてたように見える)

チュパカブラによる殺人よりも、人間同士の殺人のほうが多い(人間が一番の怪物、というメッセージ…なわけない)

チュパカブラが兎に角ダサい(二足歩行なら二足歩行に徹底してしまおう。着ぐるみ四足歩行はダメ絶対)

・皮膚再生のシーンは評価するけど、急に出てきて急に殺されるカニバリズムマンの存在意義あまりにも無い

・オチは実は嫌いではない

 

B級スプラッターのなかでも、そこそこに時間を無駄にしたなと感じるタイプの映画だった。

B級映画はいかにバカでいかに意味がないか、そして何よりいかに時間を無駄にしてしまった感を心に残すかが作品の評価そのものな気がするけど、この映画はあまりにも無駄だった。ほめてない。ほんとに無駄だ。

B級映画で大事なのは時間を無駄にしてしまった感そのものではなくて、時間を適度に無駄してしまった感なのかもしれない。。。

 

とまあこんなもんか。二度と見ないだろう映画に関しては、二度と見なくてもいいようにこうあらすじを書いていこう。

そんなわけで普通にクソ映画だった。

 

30点/100点

・・・20点→おバカなところ

・・・10点→皮膚が再生するところ